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エクトインの効果【オルビスユーホワイトの成分ライブラリ】

エジプトの塩湖という過酷な環境の中で生息するエクトインに関して効果とそのメカニズムを解説しています。

ここではオルビス公式サイトでも公表されていないエクトインの情報を明らかにするとともに、エクトインが配合される美白化粧品オルビスユーホワイトシリーズがなぜアンチエイジング化粧品とされているのかを明らかにします。

 

執筆者:薬学と美容の専門家 雨宮悠天

エクトインとは・その正体と挙動

塩湖

エクトインはエジプトの塩湖などの過酷な高温・乾燥・高塩分濃度の環境で生息する微生物・ハロゲン塩類親和性バクテリアHolomones elogoneteに存在する成分です。

エクトインは生体膜や構造を変化させ「高温・高塩分濃度といったストレス環境」に適応しようとします。

出典:名古屋大学大学院 長岡正隆教授

「女性の塩分濃度調整の例」でストレス環境への適応について考えてみましょう。

女性は一般的に生理前にプロゲステロンが増えることでむくみやすくなりますね。プロゲステロンはナトリウムを引き寄せる性質があり体内の生理食塩濃度を一定に保つために「ナトリウム(塩分)を薄めるための水分」が動員されます。つまり女性の場合は体内の塩分濃度を一定に保って生理前のホルモンバランス変化に対応しているのです。ここでは外的要因の変化に合わせて胞膜自体は変化していません

出典:研修医.com

エクトインの場合は細胞膜・生体構造ごと変化させて高い塩分濃度の中でも生息しようとします。それはとりもなおさず浸透圧を高めて過酷な環境に適応する変化であり、「高度なストレス環境に対し適合できる能力」なのです。

エクトインの効果

それではもっと現実的な話でエクトインが人の体の中でどのような効果を発揮するのかを解説します。

エクトインは化粧品に配合されることが多くなっているだけでなく、医療分野でも「タンパク質の安定試薬」として使用されるようになっています。

コラーゲンなどのタンパク質のまわりに水分を多く滞在させ、その保護をするのがエクトインの主な効果です。

バルク層の動的安定化

出典:matsumoto.trd

全ての物質には何らかの物質との接面が存在します。それを界面※と呼びますが、エクトインは自ら水分を保持してタンパク質の界面に多くの水分が滞在するように効果を発揮します。

もっとわかりやすく言えば「エクトインはアミノ酸を保護する水の盾を形成する」ということです。

 

水の盾

※界面はバルク層とも呼ぶ

エクトインとヒートショックプロテイン(HSP)の関係性

ヒートショックプロテイン(以下HSP)は自己回復タンパク質や熱ストレスタンパク質とも呼ばれ、「タンパク質【コラーゲンなどのアミノ酸)をその状態と状況に合わせオーダーメイドでメンテナンスをする介添え役」です。

ダメージを負ったタンパク質に対してHSPが及ぼしうる主な効果は以下のとおり。

  • 修復 folding(タンパク質の折り畳み)
  • 防御 protection
  • 分解・処理
  • 輸送・運搬
  • 修復のミスを修正 miss folding
  • コラーゲンの生成を促す

※HSPは人の体の中で現在10種類のタイプが確認されており、タイプごとに役割があると考えられています。

エクトインとHSPの関係では下のように「1%濃度のエクトイン培養液を使用してHSPの生成スピードが二倍に増える」といった報告もあり、エクトインがタンパク質のメンテナンス役であるHSPに影響をもたらしうる存在であることが確認されています。

出典:オリザ

現実的には、紫外線やニキビの炎症などダメージを負ったお肌の修復をしてくれるHSPの生成を促すので、ダメージが深刻にならずに済みます。

言ってみれば「HSPがタンパク質の一生に付き添う介添え役」だとしたら「エクトインはHSPのサポートの役割」であり、HSPとエクトインは高相性の物質と言えるでしょう。

※HSPに関しても美容分野だけでなく、がん治療への応用が確立されるべく研究が進んでおり、その可能性が期待されています。
古くからある湯治も「タンパク質に熱を与えて自己回復を早める療法」の一種で、HSPの考えを活用していると言えます。

エクトイン配合の化粧品でスキンケアするメリット

高温・乾燥下の環境でも生息するエクトインの「アミノ酸を保護する水の盾」があれば、紫外線が降り注ぎ、水分の蒸発が進んでも水分が保持され、コラーゲンなどのアミノ酸がダメージを負わずに済みます

また細胞の時限爆弾システムと言われるアポトーシスを抑制する効果もあり、美容上ではコラーゲンなどのアミノ酸の変質を早い段階でくい止めるように働きます

そしてコラーゲンの生成を促すHSPの生成を促す点は最も特筆すべきでしょう。コラーゲンを生成する手段は現在で2つしかないと言われており、このうちHSPは現在多くのコスメ会社が注目しているアンチエイジングの考え方となっています。

つまりエクトインが配合された化粧水でスキンケアをすると、アミノ酸を水分で守り、紫外線によるシミや老化の予防に役立てる事ができるのです。

オルビスユーホワイトシリーズの中のエクトインの位置付け:アンチエイジング成分

 

オルビスユーホワイトシリーズの全品に配合されるエクトインは「アンチエイジング成分」として位置付けられています。

エクトインはタンパク質のメンテナンス役HSPの生産を促し、かつタンパク質のまわり(境界)に水分を留まらせてタンパク質構造の変質・劣化を防ぐ役割から、オルビスではこれをアンチエイジング成分として捉えられているようです。

これまでの一般的なアンチエイジング化粧品と言えば「ハリ・弾力を回復するためにコラーゲンを補う」とか「足りないうるおいを浸透性の高いヒアルロン酸で補う」など足りない成分を化粧品によって代用しようとする考えが主だったように思われます。その方がわかりやすいですからね。

オルビスのホワイトシリーズがなぜそうした今までのアンチエイジング成分を採用せずに一見分かりにくいエクトインを配合している本当の意図はわかりません。

これは筆者の推測の域を超えませんが、「自己回復タンパクHSPの生産を促すエクトイン」を採用している理由は「紫外線照射でダメージを負ったお肌の自己回復力を高め、素肌そのものの自活力を引き上げる目的」ではないだろうかと思います。

これまでアンチエイジング成分もどきとして考えられていたコラーゲンは化粧品でお肌の上から塗布しても肝心なハリ弾力の基礎となっている真皮層に到達しないし、ヒアルロン酸だって化粧品で補っても長くとどまっているわけではありません。

ですから、「『コラーゲンの生成を高めるHSP』の生産を促すエクトイン」に着目してアンチエイジングと謳うオルビスユーホワイトはよほど本質を行っているのではないかと思えます。

 

またエクトインを配合している他のオルビス化粧品ではオルビスユーシリーズのデイメモリーモイスチャーがございます。オルビスユーシリーズにはHSP含有酵母が配合されており、素肌の自活力を引き上げてアンチエイジング効果を期待するラインナップです。

オルビスユーホワイトシリーズも、オルビスユーシリーズも「素肌の自活力を引き上げて磐石な肌再生」を促すコンセプトの化粧品なのではないでしょうか。

 

【参考文献】

  • 仲山英樹 好塩菌の塩ストレス適応機構とその応用
  • 筑波大学 古庄健太郎 エクトインのアポトーシス減少効果
  • 名古屋大学大学院 長岡正隆 保障溶質エクトインによるタンパク質近傍の拡散低下

 

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